1/21(日) 6年生交流試合

この日は前日からの雨によりあいにくのグランド状況でした。

もともと試合準備とウォーミングアップのため早めに集合となっていたこと功を奏しました。

地域のグランド、友好チームとの交流試合。どのチームも同じ気持ちだったようです。

みんなで試合の準備をする。サッカーができるそれだけではないということですね。

グランドに行くと水たまりが多く準備が大変。

3コート分のライン引きにゴール運び、ゴールネットをつける、水たまりをスポンジしたりブラシで伸ばす。

これだけの準備を参加チームの指導者だけでは絶対に間に合いませんでした。

各チームの子どもたちが一生懸命に準備してくれたおかげです。

池田てしまサッカークラブの子どもたちももちろん協力し貢献してくれました。

日頃の準備片付けを頑張っている姿が見えた日でした。

参加したチーム全員で準備しました。試合前からどろどろ。

この日のようにグランド状況が特に悪い、予定外のことが起きた場合は柔軟性や臨機応変な対応が必要です。

周り全体を見て何に向かって何をしているのか、次に何をすることが望ましいか考えること、そしてその考えは自分の中にある今までの経験から出てくるということを伝えました。

一見サッカーとは関係ないですが、今年の初めに能登半島で大きな地震が起きてしましました。

現地の方々は今も大変な思いをされていると思いますが、1月1日に地震が起きるなんて1人も想像もしていなかったと思います。

とっさの時に対応できなければ大きな被害に合ってします可能性が高くなってしまいます。

サッカーも同じです。サッカー以外でも、日常生活でも、人生でも同じです。

予想していなかった状況では今までの経験がものを言います。

だから繰り返し練習をしています。

すぐに判断し実行するためです。

このようなことを準備する前に子どもたちに伝えました。

この日のサッカーのプレーもそうです。

前日からの雨、グランド状況によってお互いに準備してきたことが発揮しにくい状況です。

こういう時の試合はいつも以上に何が起こるか分かりません。

次のことを常に予測しながら目の前のことに最善を尽くす。

目の前のことに最善を尽くし役割をクリアしないと次から次へとやらなくてはいけないことが押し寄せてきます。

そのうちに手いっぱいとなってしまうのでまずは自分の役割を把握し当たり前のことをきっちりすることが大切です。

ここまでグランド状況が良くない試合の経験が少ないので最適な判断が難しいかったですね。

その分運動量でカバーをしようと頑張る姿は良かったです。

結果だけ見たら惨敗ですが得られたものは大きかったです。

一人ひとりがチームのために何とかしようと奮起する姿はさすが6年生といったところです。

しかし、肝心なところで攻守の切り替えが上手くいかなかったり、チームで連動してプレーできなかったためピンチを広げてしまいました。

個々の頑張りとは裏腹に失点を重ねてしまい気持ちも沈んでしまいました。

もちろん気持ちの浮き沈みはありますが、この波を小さくしたり、沈んだ後すぐに切り替えて気持ちを上げられるように自分の気持ちをコントロールできるようになるだけで結果は変わってきます。

最近「リバウンドメンタリティ」という言葉がサッカー界で注目されています。

リバウンド=跳ね返り

メンタリティ=心理状態

リバウンドメンタリティとは上手くいかなかった時、逆境やピンチの時に諦めない自分の心理的状態のことです。

昔から様々な言葉で同じ意味を現していると思います。

サッカー選手においても人間においても上手くいかない時にズルズル引きづるのではなく、すぐに切り替えて次のことを考える。メンタルの跳ね返りの速さやどこまで戻るか。良い選手ほど速く高く戻るそうです。

決して諦めたり人のせいにするのではなく、何がミスか考え改善点を見つけ実行することが大切です。

今日の試合では自分のポジションやその役割を分かっていなかったり、状況に合っていなかった。そこからスペースに穴が開き相手に攻められてしまう、攻撃時にパスコースがなくプレーの選択肢が狭くなる、無くなる。攻撃・守備どちらにおいても難しい状況での試合となってしまいました。

ポジションというのはサイドハーフだから幅をとりサイドにいたらいいという訳ではありません。

幅をとることは必要ですがあくまで基準、スタート地点です。

そこからボール・味方・相手の状況によって自分の位置を調整しなければなりません。

適切なポジションを見極め限られた時間の中で行動に移すことが求められます。

例としてサイドハーフを出しましたが全ポジションが同じように考えて動かなければいけません。

そこにはタイミングが大切です。

パスを出したい時、いてほしい時にいる。そして自分のプレーにスムーズに移す準備もしておかなければいけません。

もちろんボールを持ちパスを出したい選手もどう判断するか大切です。

味方は7人いるし、プレーの選択肢も複数あるのでパスを出せなかった時にはそのプレーを止める(キャンセル)判断と違うプレーの判断・選択・実行を考えなければいけません。

決まりごとをこなすだけではなく、今日の状況のように柔軟性を持ち臨機応変に対応していくことができればのり越えていけます。

月曜日の練習ではディフェンスラインからのビルドアップを練習しました。

相手のフォワードを前に、ボールに食いつかせてから裏のスペースを取ることがポイントでした。

そのためにはボールをキープすること、トラップコントロール、パスの強さや正確さ、ポジショニング、味方と相手の位置・状況を把握することが大切です。

ポイントが分かっている選手もいれば、分からずに練習している選手もいました。

何の練習か分かってミスをするのは問題ありません。

何が原因か次のプレーで修正するだけです。

分からずにプレーしている選手はどうしても違う動きやプレーをしています。

繰り返しながら分かってくるといいのですが、何を練習しているか考えていない、目を向けていないと意味がありません。

選手同士で同じ絵を描けていない。

ここが問題です。

この日の試合も根本的にはこの部分だと思います。

チーム全体で連動すること。

決まりごとを守るのではなく、決まりごとの中で何が最適か考え判断・選択してプレーする。

そして仲間のことをリスペクトすることで合わせることができます。

時にはカバー、助け合うこともあります。

心を1つにする

6年生はみんなパズルのピースを全部持っています。

あとは全員で力を合わせて正しく組み合わせ正解を導くことができるか。

今週末も北摂連盟杯が待っています。

クリスマスカップで勝てなかった塚本ウイングスさんにリベンジのチャンスです。

週末にメンタルの波を合わせて全員で戦いましょう!

保護者の皆様、本日も1日応援ありがとうございました。

子どもたちはグランド状況が悪い中でもよく頑張っていたと思います。

落ち込んだ後は必ず上昇します。

この日の経験を糧に次の試合も成長した姿を見せられるよう頑張ります!

卒団まで残りわずかですが応援よろしくお願いします。

そして保護者の方もサッカーをたくさん楽しんでください。

伊東