1/27,28 6年生 北摂連盟杯

今週土日に2日間で72チームが集まる北摂連盟杯に参加しました。

北摂地域を中心に大阪府や他府県のチームが集まりました。

1日目は3チームによる予選リーグの後順位決定戦を行い、2日目の今日は順位別のトーナメント戦です。

予選リーグは快勝1つと接戦2つを粘り強く勝ち切り見事に1位通過することができました。

1日を通して自分たちの良さを個人でもチームでも発揮することができました。

雰囲気も試合内容もとても良く、2日目に大きな期待を持てる試合でした。

今週の練習で取り組んだ適切なポジショニングの中でのビルドアップ、相手をボールに食いつかせて空いたスペースに運ぶ、の成果がよく出ていました。

この成果は特に攻撃から守備での切り替えで効果的でした。

各ポジションの選手無理をしている状態ではなく余裕のある中でプレーできたことが要因です。

6年生になり遠くまで見えてきたり1,2つ先のプレーをイメージできる選手がでてきました。

高学年になり論理的な思考力がついてきたおかげです。

考えながらプレーできる選手はより効果的な賢いプレーをするようになっています。

1つの例として1日目のの最終戦で、右サイドよりでボールが転がってきたセンターバックのりょうすけがダイレクトで左サイドの奥までロングボールを出しました。りょうすけの視点ではそのスペースが空いていて相手の守備意識が向いていなかったからすかさずパスを選択したのですが、フォワードや左サイドハーフの選手やりょうすけ以外の試合に出ていた選手が同じイメージを描けていなかったのでパスが繋がりませんでした。そのパスが繋がっていれば一気にゴールを目指していけた場面なのですごく惜しいプレーでした。

このように一緒にプレーしている選手の中でも認識の差があります。認識の差をまったくなくすことは不可能に近いですが、差を少なくすることはできるはずです。

ボール・仲間・相手の状況を把握してプレーを予測しましょう。ボールウォッチャーな選手が多いです。

ボールウォッチャーになるとボールの動きの後に自分たちが遅れて動くので攻守においてパスに追いつけなかったりします。

前もって選手の特徴を頭に入れてチームでイメージの共有をしましょう。

1日目は「イメージの共有」が自分たちの成長の鍵となることが分かりました。

1日目の良い終わり方から期待の持てた2日目。

組み合わせの運もあり初戦を勝てばベスト4に残れる状況。

集合から勝つぞ、やるぞ!とポジティブな、なんだかやってくれそうな雰囲気でした。

昨日の良い様子を持ち良い試合の入り方でした。

対戦相手の太子橋FCさんはサイドを中心に縦に速く攻撃をしてきますが、サイドハーフのあおいがボランチとの間のスペースから上手に守れていました。1発で裏を取られたくなかったので良い守り方ができていました。

まずサイドの縦で攻撃できなくなった相手は逆サイドで同じように攻撃することを狙ってきます。

こちらはその時の横パスを奪いたい、その狙い通りのパスカットからの攻撃が中心になりました。

GKからのビルドアップはショートパスを中心にセンターバックが持ち出して縦へのボールを果敢に狙いました。

狙いは良かったのですが、相手のブロックに阻まれます。

何度か反対サイドに攻撃の起点を変えるため反対のセンターバックにずらしていたのは良い判断でした。

2人のセンターバックにGKの3人で右サイド・中央・左サイドと変えながら突破できるエリアを作れたら良かったです。

また、ボランチがGKと同じようにボールを繋ぐ中継地点としてパスを受けることができたら攻撃が簡単になったかもしれません。途中でゆうせいが相手のマークをはずしてパスを受ける動きでセンターバックからのパスを引き出そうとしていました。良い動きでした。

マークする相手の見えないところを意識して動けるといいですね。

前半は0-0で折り返し、後半の15分でどちらが最初の1点を奪うか。1点の大切さがでてくる展開となります。

試合前にも1つ1つのプレーに集中してやろう。と声をかけた通り良い集中力で試合に臨めていたと思います。

1トップに変わったあおいが最前線でボールを受けられるようになったことで少しずつ攻撃のリズムが出てきました。

フォワードとしては下の図のように空いているサイドのスペースを狙いながらボールを受けたいですね。

あおいを中心に前を向けるところからサイドハーフがサイドをオーバーラップして雪崩れるようにゴールに向かっていく場面を多く作ることができました。

シュートも増えていき決定的な場面もありましたが惜しくもポストに当たるなどゴールネットを揺らすことはできませんでした。

後半になり相手コートでのプレーが増えたことで全体のポジションが高くなり意識が前に、攻撃に向きすぎてしまいました。

シュートにいく直前でボールを奪われ全体のポジションが前がかりになっていたところの裏を狙われました。

すかさずボランチの2人が相手のドリブルを止めにいってくれましたが空いてしまったサイドの裏にスルーパスを通され一気に状況をひっくり返されてしましました。

ペナルティーエリアに入ってきた相手にGKのるいが果敢に前に出てブロックにいくもゴールにボールを流され失点してしまいました。

GKはゴール前で相手のシュートを止めることも大切な役割ですが、時にはゴールを捨てて前にボールを取りにいくことも求められます。

自分の後ろには仲間がいない、ゴールしか残っていない状況で前に出ることは思っている以上に難しい判断です。

相手もスピードを出して近づいてくる状況で前に出る判断をできたことはとても勇気があり素晴らしいプレーでした!

1日目より相手のスピードやプレー強度が上がり試合の展開も早くなったことで冷静な判断が難しくなってしまいました。

ボクシングで打ち合いになったような状態でカウンターパンチが入ったそんな感じでした。

この試合は前にという意識が強くなりすぎて縦のロングパスを引っかける場面が多くありました。

失点後から横パスを使い前に進める出口を作っていくプレーが目立ち、もっと早くからこのプレーが欲しかったところです。

前にという意識が強いことは良いことですが、前だけにならないようにしましょう。

前と後ろ、左と右。対でセットになっていることを意識しましょう。

負傷したるいに代わりりおがGKとしても出場してくれました。

緊張する試合だったと思いますが逃げずによく頑張ってくれました。

平日練習でフィールドプレーと並行してGK練習もしてきたおかげで落ち着いてプレーできていました。

ちゃんと練習を積み重ねているのでもっと自信を持っていいです。

2日目の試合前。リラックスした良い表情

試合は残念ながら0-2で負けてしまいましたが、子どもたちも手応えを感じていたはずです。

思っていたほど相手が強いと感じなかった、自分たちのサッカーができている。

試合の後になればなるほどそういう感想を持てました。

試合の時はこう判断したけど、今振り返るとこんなプレーもできたな。

そのような気づきが自分たちを成長させてくれるきっかけになります。

コーチ自身ももっと自分たちのペースで試合をさせてあげられたはずだと、そうすれば勝たせてあげられたと振り返っています。

次から同じミスを繰り返さない、成長した姿を見せられるように一緒に1つ1つの練習の意味を考えながらプレーしていきましょう。

保護者の皆様、2日間応援に送迎ありがとうございました。

2日目は試合に負けた後の急なトレーニングマッチに対応していただきありがとうございます。

トレーニングマッチをしたことで負けをひきずることなく、良い終わり方になりました。

組み合わせの妙もありベスト8で大会を終了できたことは子どもたちの立派な功績です。

特に1日目は良い取り組みが結果に結びついたと思います。

これまで頑張ってきたことが正しかったと感じられた2日間になったのではと思いますし、この経験が自信に繋がるはずです。

2月には卒業記念遠征もあります。

子どもたちには残り2ヶ月全力でサッカーを楽しんでもらいたいと思っています。

保護者の皆様も残りわずかとなりますが変わらずご協力をよろしくお願いします。

伊東