卒業記念遠征2日目です。
1日目の夜には予定をしていなかったミーティングを子どもたちから声が上がり行いました。
自分たちでミーティング会場をセッティングして試合を振り返り、課題のセットプレーのプレーモデルを考えました。
コーチは後ろからただ見ているだけ。
コーチが前にいなくても自分たちで進行して話し合い共有してまとめる。
普段は違うところを見たり、横の子と話をしている姿もちらほらありますが、このミーティングだけは違う。
みんなが前に置いているホワイトボードを向き司会者のゆうせいを中心に目的に向かって参加していました。
こういうミーティングができるようになって、自分たちで問題を解決していく力が身についてすごく嬉しかったです✨
2日目は1日目以上のプレーが見れるぞ!と期待度MAX🆙
期待感に満ちた2日目ですが、予想を裏切り最悪のスタートに。
集合時間になってもグランドに全員が揃わない、1泊させてもらった部屋がぐちゃぐちゃのまま。
自分のことができない状態のままでサッカーはできません。
なぜなら自分以外のものに目を向けて仲間と助け合うことが必要だからです。
仲間が困っていたらサポートしなければいけません。
少しでもチームのために自分の力を発揮して貢献するべきです。
一人ひとりの力の集合がチームの力です。
そしてサッカーにはルールがあり、世の中にもルールがあります。
みんなが安心安全に楽しくするためにルールがあります。
ルールがあるから公平に楽しく、全力でサッカーに取り組めるはずです。
もちろんルールは守った方が良いですが、ルールを守れなかった時にそのミスを取り戻すチャンスはあるし、ミスを取り戻してほしいと思います。
子どもたちにも問いかけ考えてもらいました。
「自分たちの結果がもっと良くなるためにできることはありませんでしたか?」
「どんなに簡単なこと、すぐにできることはあったんじゃないか?」
どうだったでしょうか?
もし、やり残したことがあったならその時にやり切っていたらきっと結果は変わっていたはずです。
今回の遠征ではサッカー以外にも大切なことを学べた2日間になりました。
活動を始める前に良くなかった点は引きずらないように話を終えて、ウォーミングアップからは前日夜のミーティングで共有した目標を達成するために取り組むことを確認してスタート。
空いている時間にコーナーキックからのプレーを練習し試合では改善されて失点が少なくなっていたのでナイス取り組み!
アップ中にはきれいな虹がかかり今日の幸運を暗示しているかのようでした~。
試合は昨日と同様に予選リーグからスタート。
この日は予選3チーム中3位のチームは隣の天然芝のピッチで順位トーナメントというピリッとした大会でした。
初戦の東城①さんとの試合はこちらの目指しているプレーが多く、相手の奮闘もありましたが終始リードを保ち勝ち切ることができました。
前日にも対戦していた相手に連勝できたことは力がある証拠。
上手く相手のやりたいプレーを制限して相手の良いところを消しながらプレーできていました。
予選リーグ2試合目は大宮FCさん。
前日の2位トーナメント決勝戦の相手梶FCさんに0-1で負けた同レベルの相手。
こういう強さの相手に勝ち切り1位通過を目指しましたが、残念ながら力負け。
試合のコートが変わり、少しデコボコとコートサイズが小さくなったことがボールを繋いで攻めていくうちのチームにとってはプレーしにくい環境だったのは間違いありませんが、その中でどういうプレーをするのか考えることから逃げてしまったチームには勝利の女神は微笑みません。
試合開始から苦しい展開ながらもたつおが1つのチャンスをしっかりものにして先制。
少し落ち着き自分たちのペースになりそうなタイミングでセンターバックの横のスペースを縦に速く突かれ失点。
まだまだ同点、これからという試合でしたが相手のスピードに飲まれていきズルズルとペースを握られてしまいました。
前半に追加点を奪われ1-2でハーフタイムに。
ハーフタイムは選手誰もしゃべらないまま時間だけが流れていく。
こういう時にチームの雰囲気を変えてくれる選手の存在が必要ですが、残念ながら今年の6年生チームには見あたらない。
試合のコートとか、相手は関係なくて自分たちが良い時も悪い時も変わらず力を発揮できるか。
サッカーではそういうメンタルの強い選手でいる方が良い選手で、チームに求められます。
きっとサッカーに限らないと思います。
いつかしんどい時が必ず来ます。その時に諦めずに踏ん張ることができるか。
池田てしまサッカークラブの子どもたちには竹のように芯がありながらもしなやかな強さを持った人間に育ってほしいです。
少し話が脱線しましたが、ハーフタイムに自分たちのあるべき姿、やるべきプレー、今日の目標を確認して後半へ。
後半に本来の姿を取り戻したら対等に戦えていました!こちらの方がやや優勢という状況です。
自分たちのサッカーが相手に通用することを感じながらも、プレーの正確さや丁寧さ、技術の質が高くないことでミスを自分たちの誘発してしまいました。
今回の相手はこのようなミスを見逃してくれるような甘いチームでは無かったので得点を奪うことができずタイムアップ。
残念ながら悔いの残る負けとなりました。
子どもたちも相手の強さをしっかりと感じているはず。自分たちならできたと。
勝てない相手では無かったとコーチも思います。
ただ自分たちの本来のプレーを出せたか、そうでなかったかの差です。
ここにこの日のスタートの悪さが繋がっています。
もったいない。
この経験を忘れず次に活かすこと、成長することを期待するばかりです。
午後からは2位トーナメント。
試合の間隔が詰まっていて、コートの移動がありゆっくりできないままトーナメント初戦へ。
相手は和歌山県のチーム。
午前中の試合を少し見てこれはチャンスがあるな。と思っていましたが、いざ対戦してみるとサッカーが上手い。
足が速いとか背が大きいとかそういう身体的特徴のあるチームではありませんでしたが全員が賢く判断の優れたチームでした。
技術もありチームがまとまっている。穴の少ないチーム。
こちらも何度も良い攻撃をしかけるも、2つ3つ連続して良いプレーを続けないとシュートまでいかせてもらえない。
この2日間で対戦したチームと一味違う感覚でした。
上手くなりたい、上を目指したい選手の、チームの隙のないプレーを見せられたと思います。
昨日は突破できたトーナメント初戦でしたが力及ばず敗戦。
3位決定戦に回りましたがこの遠征最後の試合。
最後は勝って気持ちよく終わろうと気持ちを切り替え試合に臨みました!
この2日間の集大成といわんばかりに全員が活き活きとプレーをしていました。
今までの良さと2日間で手に入れた新しい良さが融合して更なる進化の兆しが見られる試合となりました。
終始てしまペースで試合が進み、得点も重ねて見事快勝!!
有終の美を飾って2日間の大会を締めくくることができました。
大事な試合でこんなプレーを見せてくれよ!と思いながらも次なる課題として心の中にしまっておきます(笑)
全試合が終わった後も空いた時間に交流試合をしたいと元気な姿。
対戦してくれる相手がいるか分からない状況でしたがとりあえず各トーナメントの決勝戦を見ながら待機。
宿舎で仲良くなったゼッセル熊取さんの応援に盛り上がっていました!
ラップバトルで仲良くなったそう。ラップバトルには完全敗北したそうです(笑)
「ナイスプレー!」などゼッセル熊取さんのプレーに一喜一憂したり仲良くなった子に手を振ったり。
すぐに仲良くなれる子どもたちって本当にすごい✨
もちろん千里ひじりの子とも仲良く話したり、お互いに結果を気にして関心を持っていました。
サッカーを通して人とのかかわりが大きくなっていることを実感し嬉しかったです。
ちゃんと成長しているんだなー。
最後に交流試合をすることはできませんでしたが、てしま同士で紅白戦をすることになりました。
終始笑顔のある試合となり遠征の最後を全員で楽しく過ごすことができて良かったです!
最後までこの2日間を楽しみつくしたのは池田てしまの子どもたちでしたー。
保護者の皆様、6年生の最後の遠征に子どもたちを送り出してくださり本当にありがとうございました!
おかげ様でずっと楽しい時間を過ごし、多くの学びや経験のある2日間でした。
遠征最後に保護者の方たちに伝えたキャプテンるいの感謝の言葉は子どもたちの本当の気持ちであり成長した証拠です。
早いもので卒団まで残り約1ヵ月となりますが、子どもたちが笑顔で卒団し中学生になっても元気でいられるようにサッカークラブも最後まで全力で取り組みますのでよろしくお願いします。
伊東