【U11】6/1(土) 交流試合 vs ガンバ大阪ジュニア吹田SS

早いもので6月にになりました。

今年ももう半年を迎えます。

6月最初の試合は夕方から人工芝ピッチでの試合。

午前中は運動会の選手が多くいて疲れている中よく頑張ってくれました!

1本目の試合は失点後に点を取り返し均衡した試合にでしたが、少しずつ点数のところでも差をつけられてしまいまいたね。

ただ、この点数の差は正直気にする必要がないです。

疲労やメンタルの部分でやられているので、相手との差を正確に比較することは難しいです。

15分または15分×2本という1試合の中でプレーの浮き沈みが大きいところは気にして直していく必要があります。

試合を重ねていくにつれて失点も増えていきましたが、ラスト2本の試合は失点が減りました。

理由はスイッチが入ったからです。

精神的なところやん。と思われるかもしれませんがそこなんです。

良い集中力になったからポイントを押さえながらプレーした結果です。

プレー面でいうとサイドハーフでプレーしていたれんが10分間で何本も自分の内側からスルーパスを出され裏を取られていました。「れんのここやられているよ」と何回か伝えていましたが残り5分のところで気づいて少し内側から守りスルーパスを守ろうとした途端左サイドで攻められなくなりました。

れんは10分間で気づいたんですよね。

りくがドリブルで相手を2人3人交わしてシュートを打ちました。

シュートは残念ながら力なく、GKにキャッチされ得点にはなりませんでした。

りくに聞きました。

「どんなシュートを打ちたかったの?」

「右足のインサイドでゴール隅に打ちたかった。」

しっかりと自分のアイデアを答えてくれました。

「それなのにどんどん左にドリブルして狙いと違う形でシュートをしちゃったね。」

どこかのタイミングで右足の方に持ち変えることができれば狙い通りにシュートを打てたはず。

プレー中に気づくことができなかった。

気づいて右足に持ち変えられたらどうなっていたでしょう?

試合の合間、ハーフタイムのミーティングで聞きました。

「先週やこの1ヵ月の試合で伝えたこと覚えてる?意識してプレーしてる?」

ほとんどの選手が覚えていなかったり、意識していませんでした。

「この15分の試合で何か気づいたことや学んだことある?」

ほとんどの選手が何も答えませんでした。

少ししてある選手が言いました。

「縦にドリブルでやられているから前に回り込んで守ったらいいんちゃう。」

これは1つの立派な答えです。

もしかしたら前に回り込んでもやられるかもしれませんし、守れるかもしれません。

やってみて守れたら自分たちで良い答えを見つけたし、守れなかったらまた同じように結果からフィードバックして違う最適解を考える。そしてやってみる。

サッカーに限らず物事はだいたい10回ほど「テスト(問題解決テスト)⇔オペレーション(最適な方法・情報を集める)」を繰り返せば目標を達成できると言われています。

ここでの情報とは①何を観て、②何を聞いて、③何を感じたかです。

観て聴いて感じるのは選手本人です。

テストするということは行動するということ。行動するということはプレーするということです。

1ヶ月間何も観ていない、聞いていない、感じていない、行動していない。このままでは1つの良くなりませんよね。

上手になる選手=1つ1つ目標を達成していく選手です。

ハーフタイムで上のようなやりとりをした後の試合は目の色が変わりました。

内容はとても良くなりました!

点数や結果に結びついていないのはパスミス・トラップミスなどの技術的なミスです。

ミスにも技術的なミスと判断のミスがあります。

これは分けて考えた方がいいです。

一緒にして考えていると気づかないうちにあ間違った方法を覚えてします。

試合を観ていた保護者の方から「ボールを後ろから繋いでいるのはいいけど、他にもパターンを増やした方がいいんじゃないですか?」と質問をいただきました。

こんな風に疑問や興味関心を持ってもらえて嬉しいです。

結果から言うとプレーのパターンを覚えたり理解することは必要ですが、パターンを増やしてもきりはありません。

なぜならまったく同じ相手との試合やプレーは起こらないからです。

大切なことは似た状況の時にはこんなプレーしたら上手くできたよね。とプレーを分類して考えること、プレーする際の判断基準にすることです。

同じようなプレーでも何か少し違いがあります。

その違いに気づいてプレーのアレンジができる対応力を身につけていくことでいろんなチームと試合をしても同じようにプレーをすることができます。

サッカーってこんなスポーツだよね。と根本的な部分を理解していくことで本物のサッカー選手にんるはずです。

戦術的にサッカーの問題を解決できる選手になってほしいです。

こういうプレーをしたらいいんじゃないかと考えることが戦術です。

先にも書きましたが前に回り込んだら守れるんじゃないか。と考えていること自体が戦術です。

だから観て聞いて感じて考えること、行動することが超大切なんです!!

後ろからボールを繋いで運ぶことは正しいことをしているのでまったく問題がありません。

途中でミスが起きているだけです。

後ろでボールを繋ぐことで最前線に優位な状態を作り、ボールを届けられます。

サッカーはシュートを決めると得点が入るので良い状態で最前線にボールを渡すことで得点の可能性が高くなります。

もうすでに最前線が優位な状態であればロングパスでもいいと思います。

その見極めができれば問題ありません。

守備としてはその逆です。

簡単に前にボールを運ばしたくないしパスさせたくない。

だから前へのロングパスに対する守備の準備をしています。

守備がその状態の時に単純に前にパスを出しても狙われてしまします。

だからこそ工夫が必要で、選手1人1人の戦術的工夫も必要になりますが、チームとしては後ろでボールを繋ぐことで相手を誘い出して相手が崩れた時に前へのパスを選択したいと考えています。

今日の試合の1部分の動画があります。

1度観てみてください。

何に注目して観るかによってプレーの印象が変わってくると思います。

チームで目指しているプレーの方向性は正しいです。

今はまだイメージがついていないだけなので心配しないでください。

しっかりと積み重ねていけば必ず変わります。

今はまだ最初の方。

判断のミスも技術のミスもあります。

そして気づいていないし見ようともしていない。

選手たちには試合後のミーティングで伝えましたが、話を聞いていない、今まで取り組んできたことを覚えていない、やろうと意識していないなどサッカー以前の問題が多いです。

その状態でサッカーを頑張っても成果は得られません。

まずはサッカーに夢中になって打ち込むための準備を自分でできるようになりましょう。

これからの成長をとても期待しています。

期待しているだけにもったいないところを今日伝えています。

明日からすぐにできることから始めましょう。

階段も1段ずつ登らないと頂上にはつきません。

最初の1歩を踏み出すことが大切です。

保護者の皆様、本日も運動会後にも関わらず試合への参加、応援ありがとうございました。

送迎やプレーへの拍手など保護者の皆様のご協力のおかげで選手たちもサッカーを頑張れています。

今から2,3カ月で選手たちの様子も変わりますので長い目で温かく時には厳しく見守ってあげてください。

これからもよろしくお願いします。

伊東