3年生 9月からの取り組みのねらいと、保護者の皆様に協力していただきたいことについて。

子どもたちから話が出ているかもしれませんが、9月から試合のメンバーをコーチが決めると伝えています。

子どもたちにはわかりやすく練習でのがんばり、それにプラスして片付けや準備などの練習以外の部分や、人に優しくできる、相手のことを考えられる、お家でお手伝いができる、感謝の気持ちを持てる、その他にもいろんなところも見ていると伝えています。上手いとか下手ではなく、今ゲームの中でやろうとしていることが同じメンバーで組もうと思っていると伝えています。

そのチームの分け方のねらいを少し詳しくお伝えさせていただきます。保護者の方と僕たちが同じ方向を向いてお子様に関わりたいと思っていますので少し長くなりますが最後まで目を通していただければと思います。よろしくお願い致します。

メンバーをこちらで決めさせていただくねらいについて。

 まず、複数のグループに分けて試合に参加しますが、どちらも同じ『千里ひじりサッカークラブの仲間』という思いはみんなに持ってほしいと思っています。 そして、みんなが切磋琢磨し合いながらレベルアップして欲しいと思っています。メンバーを分けますが、今はどちらが強いとかではなく、みんながレベルアップできるように試合に参加しているという考え方を持ってほしいと思っています。

 もう一つは、メンバーを分けることで同じ目標に向かってチャレンジできるということです。

普段の練習でもグループを分けて、練習メニューは同じですがグループによって伝えるねらいを変えてトレーニングを行っています。その理由としては、子ども達は個々に理解、上達のスピードが違いますので今できるようになろうとしていることがそれぞれで違います。練習するメンバーが同じねらいを持ってトレーニングに取り組めるようにしています。試合でのメンバー分けも子ども達が個々に抱える課題に試合の中でチャレンジできるように、そして一緒に練習に取り組んでいるメンバーと同じねらいを持って試合に参加し、練習で行ってきたことを試合で発揮することができるように組んでいます。

子どもたちの姿について

メンバーを分けることで出てくる子ども達の姿についても少しお伝えさせていただきます。

ねらいを伝えていてもやはり子ども達はレベルで分けられていると感じる子どもが多いと思います。

サッカーでのできることだけで考えるとそういう風に子ども達からは見えると思います。なので、メンバー分けを見て、嬉しくなって、ちょっと天狗になり、相手の気持ちを考えることを忘れて『強い方、弱い方』のような言い方をしてしまうことがあります。私の今までの経験上、男の子にはよくあることです。

3年生〜4年生ぐらいになると子ども達の考え方も成長し、自分がチームでどのあたりにいるのかということが理解できるようになってきます。理解して受け止められる子もいれば、理解しているからこそ言い争いになることもあります。普段からそうならないようにと『強いサッカー選手ってどんな人だろう?』『サッカーだけ上手い。じゃなくていろんなことに気を配れる、考えられる人になりたいよね』ということを子ども達には伝えているつもりです。

 でも、もし、お子様が友だちから見下されたような言い方をされたなどの話があったときには、その考え方を改善し、みんなが成長できる良い話し合いの場を持つきっかけにしたいので谷口まで伝えるようにお子様に促して下さい。

子どもたちの気持ちの後押しについて

 また、自分が思っていたメンバーではなかったことでショックを受ける子どもも出てきます。今までの千里ひじりS Cの中ではなかなか起こらなかった経験や気持ちを今回初めて感じる子もいると思います。私はチームスポーツをする中での貴重な経験の一つだと思っています。

ショックを受けたことで『もっとサッカーが上手くなりたい!』とスイッチが入る子どももいれば、『頑張っているのになんで?』とマイナスの気持ちになる子どもも出てくると思います。保護者の皆様にはそんなお子様の気持ちをマイナスからプラスの方向に、プラスの子はより気持ちに勢いがつくようにお子様の背中を押していただきたいと思っています。子どもたちの気持ちが全員プラスの方向に向くようにご協力をお願いします。

お子様にどこをどのように頑張れば良いのか谷口まで聞きに行くように促して下さい。本人の良いところとチャレンジしてほしいところを伝えたいと思っています。明確な目標ができると子ども達も練習に取り組みやすくなります。そして苦手なところを頑張った結果、試合で良いプレーができたり、思っていたグループに入れたりするとより自信につながると思います。同じ気持ちを持って練習している子はたくさんいるので簡単にいかないこともありますが、チャレンジを続ければ良い方向につながる、成功するという経験をここでも積んで欲しいと思っています。

この気持ちに至るまでの成長にも個人差がありますので、今回はまだそう感じていない子も成長していくにつれて感じられるようになります。これからのお子様の気持ちの成長も見守ってあげて下さい。

毎試合、メンバーは子ども達の姿を見て子どもたちの成長のためにどうすれば良いのかを考えて組んでいこうと思っています。メンバーを入れ替えること、同じメンバーで繰り返して試合を行うことのどちらにもメリットがありますのでこちらでベストな状況を考えて行なっていきたいと思っています。今回から始まるメンバー分けが子ども達のサッカーに対する気持ちをより熱くするきっかけになっていけばと思っています。

ご理解、ご協力をどうぞよろしくお願い致します。

不明な点や、相談等がございましたらいつでも谷口までお問い合わせください。

千里ひじりS C     谷口 岳登