【U11】12/14(土)チビリンピック、12/15(日)交流試合

12月3週目の週末は公式戦のチビリンピックと交流試合の2本立てでした。

まずは14日(土)のチビリンピック。

力のある相手でしたがこちらが受け身になりすぎていたことが1番大きなミスでした。

自分たちのゴール付近で構えて相手の攻撃を受け続けてしまいプレーが難しくなってしまいましたね。

土俵際で相撲をする力士のようでした。

土俵際でのプレーはまず守ることで精一杯になり反撃する力が出ません。

まず大事なことは中央でのプレー、相手との戦いで先手を取り押し込むこと。主導権を握ることです。

もし相手に主導権を取られてもかんたんに後ろに下がらずできる限り中央でプレーできるように踏ん張ること。

プレーの選択肢や心理的状態を考えても相手を押し込んでいる方が有利です。

今回の試合では第1ピリオドから相手にその有利を与えてしまいました。

そのことが試合をより難しくしてしまいました。

土俵際=自分たちのゴール付近での守備になった時はまずはゴールを守る。

そのためにシュートを打たせない。

ボールを奪いにいくことは大切ですが、まずは失点をしないこと。

失点をしないことからボールを奪うところまで逆に進んでいくイメージを持ちましょう。

ゴールを守る⇒シュートを打たせない⇒ゴールに近づかせない⇒・・・・・⇒ボールを奪う

最悪の状況から最高の状況に向かって1つずつミッションをクリアしていきます。

頑張って守り奪えたボールは大事にしましょう。

相手のクロスなどをとりあえずはね返すのではなく、自分のいるサイドのできるだけ遠くを狙ってボールをはね返します。

できる限り失点の危険性を低くするためです。そして攻撃をかんたんにするためです。

この時に前線の味方に向けてボールをはね返したり、前線の選手もボールが飛んでくるところに動いてクリアした後のボールを相手に取られる可能性を無くしていきましょう。

ボールを奪い返すことができたらまずは相手に奪い返されないようにキープします。

ボールをキープしながら守備から攻撃への切り替えを素早くしてボールを前進させる。またはゴールを目指す。というどちらかの攻撃アクションに移っていきます。

この試合では何度も良いカウンターをしかけることができていました。

最後のところでシュートまで持っていくことができませんでしたがあの状況の中素晴らしい選択のプレーでした!

相手のディフェンスもシュートを打たせないように守ってくるのでその相手に勝てる個の力を磨いていくことと、1人では相手を上回れない時には相手より速くグループを作り、2対1など数的優位な状況でプレーができるようにしましょう。

守備をしていた選手はやっと守れた後で大変かもしれませんが、守って終わりではなく攻撃のサポートをするために走りましょう。

これからの課題は

①攻撃面でも守備面でも個の力をもっと磨いていく。特にプレッシャーがかかっている状況で相手を上回れる力を全員が持てるようになること。1つ1つの柱がしっかりしていると全体部分も安定します。

②グループやチームの連携を取ること。個の力だけでは限界があり、個人対チームでは勝ち目がありません。

チームで戦ってくる相手にはこちらもチームで対抗した方が良いですよね。

相手よりも速くチームの力を発揮できる状況を作ることができれば個の力×チームの力で何倍にも力が増します。

そのためには体力やスピード、プレーの技術、気持ち、賢さが必要になります。

どの要素も高ければいいですが、1人1人個性があり得意・不得意がありバラバラです。自分の得意なところは何か。自分の苦手なところは何か。そこのところをしっかりと理解して自分はどうやってプレーすると良いプレーができるか考えましょう。

チビリンピックは成長と課題がはっきりした大会でした。

強敵のガンバ大阪さんに1点得点することができました!

これは素晴らしいことです。同じリーグの他の相手にはできなかったことです。

しかし、たくさんの失点をしました。他のチームよりもかなり多い失点です。

16人以上が試合に出場する特殊なルールの大会でしたがチビリンピックではあらためてチームの力が試されたように感じます。

選手層の厚いチームが強い。チームの中で力のバランスの差が小さい方が良い結果に結びつきます。

第1ピリオド、第2ピリオドをどのようなメンバーで臨むか、相手との力関係も難しく指導者の力不足も痛感しました。

この大会を振り返ってみれば今までできなかったことができるようになったプレー、場面がたくさんありました。

試合の中ではまだ一部かもしれませんが良いプレーがつながり試合全体でそのようなプレーができるようになった時にはまだまだ強くなると信じています!

これからの伸びしろがたくさん残っている。と捉えて自分を成長させていきましょう。

翌日15日(日)は交流試合。

チビリンピックの次の日、ほっと休む間もなく試合となりましたがたくさん参加してくれました。

本当にサッカーは好きなんだと実感しました。

この日の試合を観ていてパス回しはとても上手になっていました。

特にディフェンスラインと中盤のラインを使ったボールの動かし方、サイドを広く使うこと、ボランチへの縦パス、が良くなりました。

この次のところに前線のFWやサイドハーフ、ボランチがどのように関わっていくか、ボールを前に運ぶのが難しくなった場合にディフェンスの選手がどのようなサポートをするのかプレーで見せられるようになることが課題ですね。

いわゆる「ボールを前進させる」ということは上手でした。

相手のことも観てプレーできる選手も増えました。

ただ、そこからどうやってシュートまでいくのか得点するのか、そのところが見えてこなかったです。

攻撃でも守備でもゴールまでのルート(道)をもっとイメージしましょう。

あみだくじは知っていますか?

何本もある線の中に当たりが隠されていて、その当たりに続いているスタート地点はどれか選ぶ。

線と線はいろいろなところでつながってどこが当たりまでつながっているか分かりません。

攻撃することはスタート地点を選ぶこと。

守備をすることは線と線をつないだりつながなかったりして当たりまでの道を防ぐこと。

スタートからゴールまでのつながりをもっと意識しましょう。

この日は6年生の試合と交互にしました。

途中、調子のよかった6年生の試合を観て。と伝えベンチで見てもらいましたがコーチの狙いは伝わったでしょうか?

5年生にやってほしいプレーをしている6年生のプレー、試合を観てもらいたかったのですが伝わりましたか?

もちろん自分がプレーすることは1番大切なことですが、試合を観ることや肌で感じることも大切です。

「百聞は一見に如かず」ということですね。

他の人のプレーを観ている方が観ていないより絶対に上達するのが速いです。

自分の意識を必要なところに向けていきましょう。

12月の練習でボールを止める技術、ピタッと止める、が良くなってきました。

そのためボールを止めた後の次のプレーが改善されてきました。そうなるとパスが出てくるのにつながらない。ということが増えてきました。

今まではボールを止めることができなかったからパスが出てこなかったけど、今はパスが出てくるけどパスがつながらない。

パスがズレる、パスを受ける選手のところに蹴れていないという技術ミスはもちろんありますが、パスを受ける選手がパスに追いついていないというミスの理由が大きいです。

動くことができていない、動いているけど間に合っていないということが起きていますが、これは頭の中の問題です。

次にどんなことが起きるか、どんなプレーをしたらいいいか整理できていない選手が多いです。

ボールが動いていても、プレーが続いていても立ち止まっています。

状況によって立ち位置が変わってくるので状況に合わせて動きましょう。

最初から正しい動きをすることはできません。

まず最初はとりあえず動く、やってみましょう。

正しいことをやろうとしすぎると逆に失敗をおそれて動けなくなります。

ミスをおそれずにまずはトライ、やってみましょう。

やっていると自然と今のが良いのか悪いのか分かってきます。

繰り返している間に少しずつ正しい動きやプレーが考えられるようになってきます。

より速く正しいプレーを理解するためには考える、頭の中で何が良いのか次にやることを選びます。

いいものを選ぶことができたらその分速く正解にたどりつくことができます。

1人で考えるより他の人に聞いたり教えてもらったり、他の人のプレーを観て自分にはない考えを取り入れると成長が2倍、3倍と速くなっていきます。

パズルを解くように頭の中でイメージができるようになると、すぐにもう1つ2つレベルアップできる位置にいます。

頭を働かせながら体を動かす。まずはやってみることから始めていきましょう。

伊東