幼年サッカー大会ふりかえり、親子サッカーでお伝えさせていただいたこと

日頃より、千里ひじりSCの活動にご理解とご協力いただき、誠にありがとうございます。

先日は、親子サッカーにご参加くださった保護者の皆様、ありがとうございました。

新年度を迎え、子どもたちは新しい学年への期待とともに、意欲的にサッカーに取り組んでくれているように感じています。

さて、先日の大阪幼年サッカー大会で子どもたちに伝えたことについて、ご報告させていただきます。遅くなり申し訳ございません。

大会中、子どもたちの集中力が途切れてしまう場面が目立ちました。そこで、試合に出場するからには、キックオフから試合終了まで集中を切らさず、全力を出し続けることの大切さを伝えました。

プロのサッカー選手は90分間集中し続ける力を持っていること、みんんが10分も集中できていないことを伝え、「それでみんなが目指しているサッカー選手に近づけるかな?」と問いかけました。

具体的には、「相手がボールを出したら次に何が始まるのか?」「自分たちがボールを出したらどんな準備が必要なのか?」といった基本的なことを改めて伝えました。すると、子どもたちの次のプレーへの準備が目に見えて早くなり、試合の内容も変化してきたと感じました。

今大会では、パスを上手に使うチームが多く、逆サイドを効果的に使われる場面が多く見られました。これは、これから取り組みたいと考えていたプレーであり、実際に体験できたことは、負けはしましたが、次のステップに進むための貴重な経験となりました。

「自分たちがされて嫌なこと、困ったことは真似をする」ということも子どもたちに伝えました。試合での経験を日々の練習に繋げ、次の試合で改善できるよう、引き続き指導していきたいと考えています。

これから、子どもたちは様々な新しいことに挑戦していく中で、多くの壁にぶつかるでしょう。すぐに成果が見えなかったり、技術の習得に時間がかかったりすることもあると思います。しかし、子どもたちは皆、上手くなりたいと強く思ってチャレンジしていますので、温かく見守ってあげてください。

保護者の皆様にお願いしたいのは、「他の子はできているのに、うちの子は…」と比べず、お子様が頑張っていること、成長していることを認めて、前向きにチャレンジできるよう励ましていただきたいということです。

サッカー以外のことでは、持ち物の準備を頑張ってほしいと思っています。自分のことは少しずつ自分でできるようになってほしいと考えています。

そこで、保護者の皆様にご協力いただきたいことがあります。

『子どもが自分でできることは手伝わないであげて下さい』

荷物の整理、準備、片付けなど、様々な場面があると思いますが、子どもたちが自分でできる力があるにも関わらず、保護者の方が手を貸してしまうことは、子どもたちが成長できる貴重な機会を奪ってしまうことに繋がります。

荷物の準備に時間がかかってサッカーに遅れそうになったり、忘れ物をしてかわいそうな思いをするのではないかと心配になる気持ちは理解できます。しかし、私は、時間がかかって大好きなサッカーに遅れた経験、忘れ物をして大好きなサッカーができなかった経験も、子どもの成長には不可欠だと考えています。

「次、遅れないためにはどうすれば良いか?」「忘れないためにはどうすれば良いか?」「もし忘れてしまったら、どう対応すれば良いか?」

失敗の中には、子どもたちが自分で考え、学ぶための多くのチャンスが隠されています。

練習中にもよく話しているので、子どもたちはこのことを知っていると思います。

「失敗してもいい、でも次そうならないようにどうする?」をご家庭でもチャレンジしてみてください。

どうぞよろしくお願いいたします。

千里ひじりSC     谷口 岳登