3年生 5月6日(土) トレーニングマッチ ふりかえり

3年生 5月6日(土) 試合振り返り

『パスができる』という思いを持って試合に臨んだ子どもたち

実際はそんなに簡単なものではなく試合が終わってからの子どもたちの感想は『全然使えなかった』でした。

自分たちは上手くパスを使えず、相手チームにはパスで振り回されました。すごく良い経験ができたと僕はプラスに思っています。まだまだこれからです。焦らずに少しずつ積み重ねていきますので子どもたちの変化を楽しみにしていてくださいね。

まず、当日の試合で相手にパスを回されてからのふりかえりで子どもたちに伝えて少しプレーに変化が見られたのは、

相手チーム、パス上手やな。みんなもせっかくパスが使えるようになったのだから得するパスと得しないパスとどっちが使いたい?と尋ねると「得するパス」と答えが返ってきました。

前へのパスか後ろへのパスかどっちが得なん?と聞くともちろん「前!」と返ってきました。

でも、実際に試合の中ではドリブルしてボールを持っている選手より前には誰も味方がいない状況がほとんどでした。

みんなドリブルしている選手の後ろをついていっており、今までの習慣がバッチリ出ていました。それじゃあ前にはパスが出せないけどどうしよう?という話になり、まずはドリブルしている選手を追い越してみようと伝えました。数人の選手が追い越そうと試みるようになり、前へのパスが少しだけ増えました。自分たちのやりたいことを実際に相手に見せられて、体験したことで自分たちもやらないといけないと感じ、子どもたちの中で変化が見られた瞬間でした。

今日の練習前にも子どもたちと一緒に少しふりかえりをしました。

今日ふりかえったことは、今までは選択肢がドリブルだけで迷いはなく、見ておくものは奪いに来る相手とその先のゴールの2つだけだったよね。

でもパスを使えるとなると自分の選択肢も増えるけど、奪いに来る相手とその先のゴールに加えて、『パスをできるコースを探す』という見ておくところも増えるよね。

それできていた?と聞くと『パスできるコースを見ておく、探す』ができなかった。『相手がすぐ来るから焦った。』と子どもたちからも話が出ました。

見ておくことが一つ増えただけで次のプレーを選ぶのに時間がかかり、プレーに余裕がなくなっていました。

余裕がないので相手が近づいてきて慌ててしまいドリブルを選ぶというプレーが多くなったり、ドリブルだけだった時と同じ味方との距離感でサッカーをしたのでパスをしてもすぐに相手が奪いにきて焦ったりする姿が多く見られました。

そして、見ることができていたとしても何かと何かが上手くできないとパスはできないんだけど何かわかる?と問いかけてみました。

最初に出てきた答えは『狙ったところにボールを蹴れる。』が出てきました。次の答えが出てくるまでになかなか時間がかかりましたが、

『自分の止めたいところ(次のプレーがスムーズにできるところ)にボールを止められる。』が出てきました。

見ることができていても自分の思うところにボールを止めたり、蹴ったりできないとパスは繋げないよね。と子どもたちとも話をして、それを上手くできるようになろう!と言って今日の練習をスタートしました。

パスの練習への子どもたちの意識がすごく上がり、みんな集中して、良い表情で練習をしていました。しばらく継続していきたいと思います。

試合を行い、今やらないといけないことに気づき、練習で取り組む。今回の試合で経験したことが子どもたちの良いスイッチになりました。次の試合では少し変化が見られると嬉しいです。楽しみにしていてください。

次回も応援をよろしくお願い致します。