3年生 北摂ジュニアサッカー大会を終えて。最近の練習と3チームで出場したねらいについて

『声を出せる選手が多いチームは強いチームになる』

『相手の背後をとる』

最近の練習でよく伝えている言葉です。

少し前まではグループを分けて練習をしてきました。やろうとしていることがチームで違っていたからです。そこからみんながレベルアップしてきてくれて、やろうとしていたことがある程度できるようになってきたので最近は同じ練習を全員で行なっています。

練習内容は同じで全体でのねらいも同じなのですが、その中で個人のレベルによって個々のねらいを作っています。

今の全体の共通のねらいが『相手の背後をとる』『声で伝える』ということです。

そして、個人のできることに応じて設けているねらいがいろいろあります。

声を出して動きを引き出す。

声を出して状況を伝え、仲間を助ける。

味方に先に伝えることで見えていないところを補う。

見て学ぶ。見て動き方を知る。

一緒にプレーをして気付く。

仲間の声で動きを引き出してもらう。

必死についていこうとする。などなど。

『相手の背後をねらう。』

先日の試合の中でもたくさん出てきた言葉です。みんなが共通の理解を持っているのでねらうところがわかり、背後をとることで得点やそのチャンスにつながるシーンが見られました。

『声で伝える』

試合の中でしゃべってやりたいことやってほしい事を伝える選手が出てきました。

しばらくこのねらいを練習では継続していきたいと思います。

そして、3チームで参加したねらいを少しお伝えさせていただきます。

チームの中心、軸になる経験をいつもより多くの選手に感じてもらいたい。というねらいがありました。

2チームで出場した場合、1チームの人数が多くなります。今回の場合は13〜14人。インフルエンザがなかったら16人ぐらい、前半後半で人数を全員入れ替えるような形になっていたと思います。

チームの人数が多くなると軸になって進めていける選手と、少しその子たちに任せてしまう選手が出てきます。自分が全力で戦わなくてもなんとなくで勝てることがある、試合の中でもなんとなくポジションにいればボールが出てくる、ドリブルの上手い選手がボールを持ったら任せてしまう。ような感じです。これは、長く子どもたちと見てきた経験からするとよくある姿だと思っています。

チームのみんなで補い合ってプレーをするのは、チームスポーツの良さだと思っていますが、それはみんなが全力で一つのことに取り組んでいるからこそだと思っています。

人数が多いと試合に対して当事者意識が薄れているような気持ちが見える選手も出てきます。そして出場時間が短くなるとよりそうなりやすい傾向があると思っています。低学年の時は前半・後半で全員交代のような試合が多くあり、その傾向に当てはまる事が多くあります。負けても自分は頑張ったから、自分は点をとったから良い。自分が出ていない後半に失点してやられたから関係ない。だって僕はがんばった。でも試合は負けているけどいいの?といった姿です。

でも、この姿があり、そこから様々な試合経験を積む中で少しずつ考え方が変わっていきます。今回はそのきっかけを作れたらと思って3チームで出場しました。

1人ひとりのプレイ時間が増え、チームの結果に当事者意識を持って感じられるようになってほしい。自分が頑張らないといけない、少しでも力を抜いたらそれが負けにつながってしまう。逆に頑張ったら勝てるかもしれない。今まで任せていた選手のように自分がそのチームの軸にならないといけないという気持ちを持って欲しいとねらいを持っていました。そして、自分のプレーが通用した時には自信に、通用しなかった時は次へのバネにしてほしいと考えていました。

チームを引っ張る経験を積むことによって、子ども達はさらにレベルアップすると思っています。そしてこれの経験が高学年になった時に身を結ぶと思っています。このことについてはまたどこかでお伝えできれば良いなと思います。

試合の前にこのことを丁寧に伝えられていたら保護者の皆様の試合の見方や感じ方を変えられただろうなと反省しております。

そして、スタッフ不足も申し訳ございませんでした。アルバイトスタッフが確保できず、そして高学年の公式戦とも重なってしまい、当日は慌ただしくなってしまいました。

慌ただしくスタートしたカップ戦でしたが、いつも助けてくださる保護者スタッフの皆様にまた助けていただきました。

トロフィーのかかる試合の審判は凄く繊細で僕でも緊張します。そこを率先して引き受けてくださったり、試合の間は子どもたちのアップを見てくださったり、子ども達のことを想い、ボランティアでお手伝いしてくださっていることにいつも本当に感謝しています。ありがとうございます。

そして、子ども達も自分の試合時間を確認し、各チームでアップをしたり、昼食をとってくれたりと子ども達の成長にも感謝です。そこをこっそりサポートしてくださった保護者の皆様にも感謝です。

皆様本当にありがとうございました。

今回は各チームで試合についての振り返りを書かせていただきました。続きはそちらをご覧下さい。

千里ひじりSC    谷口 岳登