11月25日(土)の試合のふりかえりをさせていただきます。
試合が始まる前のウォーミングアップはバッチリでした。
サッカーキャンプで白石コーチ(キャンプに特別にきてくださったトレーナーの方)にアップを教えていただきました。キャンプ後、初試合だったので子ども達にここでやるんだよと伝えると自分達で始めてくれました。内容はかなり抜けているところはありましたが、まずは自分達でやろうと行動に移せたのでOKです。継続していくことで内容も良くなっていけばと思っています。
前回の試合のふりかえりでお伝えさせていただいたように練習では誰もいないスペースを見つけてドリブルをするという『はやはや2対2』と僕が名前をつけた練習を続けてきました。どんなねらいの練習なのか聞いてみてください。攻めと守りのねらいを答えてくれると思います。
試合の中でどう見せてくれるかと期待して望んだ1試合目。
試合という特別な雰囲気に飲まれたのか、普段続けてきた姿がほとんど見られませんでした。
試合後に、「練習で頑張ってきたことを出す場所が試合なんだよ。最近サッカーが強くなるために頑張って練習してきたことはなんだったっけ?」と問いかけました。その後の試合から子ども達のプレーが変わりました。事前に伝えてあげればよかったと個人的なふりかえりと、今回の子ども達の気づきが次の試合へつながれば良いなと思っています。
今回の試合で子ども達が迷っていたのは、パスを出してくる相手に対してどうしたら良いのかというところでした。
子ども達には、まずは、いつもと同じようにしっかりとボールを持っている選手にプレッシャーをかけること、そして相手の身体の向きや、見ているところからどこにパスをしてきそうかを予測してそのボールをインターセプト(パスカット)できるといいよね。と伝えました。
千里ひじりSCの練習でこのパスをする相手に対してのねらいが出てくる場面はゴールキックとスローインだけなので、伝えられてすぐにプレーに移すのはなかなか難しいです。それでもこのねらいを持ってプレーしようとしてくれている姿が見られて嬉しかったです。
これからパスをしてくる相手に苦しめられることが多くなってくると思います。そして、それによって負けるような試合も多くなってくると思います。
そうなると、相手がパスをしてくるので「千里もパスを使ったらいいやん。」と思う選手が出てきます。
でも、相手が使ってくるから自分達も、ということでパスを始めてしまうと、今、積み重ねておかないといけないことを積み残してしまうことになってしまいます
パスを始める時に積み残していることがあると新しいことにチャレンジしていきながら積み残してきたことにも取り組まないといけないので、子ども達が覚えないといけないことが多くなり、しんどくなってしまう子も出てきます。そうならないようにドリブルのスキルや対人スキル(ディフェンス、オフェンスのスキル)などこれからのことを考えて、今の時期に磨きをかけておきたいと思っています。
とはいうものの、今のうちにできることはパスが始まった時にみんながパニックにならないようにこっそり積み重ねています。
例えば、ドリブルしか選択肢がない練習の中でも、先に見ておくことを伝えたり、ゴールを複数用意することで複数の場所を見て選ぶという練習を行ったり、2個のボールで試合を行い、同じチームが2つボールを持っていないとシュートは打てないというルールをつけることで周りを見たり、伝えたりする力を培っています。(パスが始まればこれがパスコースを探す力になります。)
ゴールキックの時にはボールを蹴る選手と自分の間に線を引いて、その近くに相手がいるとパスは通らないとも伝えています。(パスコースの作り方で大切なことです。)
今積み重ねていることにパスという新しい要素が加わり、子ども達の選択肢がふえると良いなと思っています。
次は北摂ジュニアサッカー大会です。子ども達がどんな成長を見せてくれるのか楽しみです。
応援ありがとうございました。 千里ひじりSC 谷口 岳登