【6年生】6/2(日) AQUAチャレンジカップ

今日はAQUAチャレンジカップの2回戦。

1回戦から約3週間の間がありましたが、全日リーグや交流試合をして少しずつヴァージョンアップをしてきました。

メンバーが揃わない試合もありどうなるか心配の部分もあったのですが、当日は選手たちも気持ちを公式戦に合わせてきてくれました。

前日の千里ひじりSC1stとの交流試合では押さえておきたいポイントを確認して充実した試合となりました。

GKがボールを持っている時のチーム全体でのボールの動かし方、運び方だけミスがあったので最終確認をして修正できたので良かったです。

当日はしっかりとウォーミングアップを行い、グループでの守備、ボールの奪い方、を確認したのですが試合でも守備の対応が良く効果がありました。

気持ちの面も含めてしっかりと準備をして試合を迎えられたと思います。

慌てることなく、弱気になることなく。

この3週間頭の中で対戦相手のイメージがふくらみ過大評価にならないように、相手をリスペクトしすぎずこちらから攻めていくつもりでキックオフを迎えられたと思います。

立ち上がり5分間はこちらが試合に良い入り方ができました。

GKのなぎのパントキックのボールが相手の裏を狙ったあおいに良い形で入り最初の決定機を作りました。

シュートは惜しくもゴールの上にはずれましたが、このプレーで相手に1つプレッシャーをかけられました。

3-3-1の配置で臨んできた相手に前半は流れをつかみ対等以上に戦えていました。

相手のパスコースをしっかり切りインターセプトという良い形でボールを奪えていました。

特にかいりが広範囲をカバーして守ってくれたことと、ひろとがサイドチェンジを狙ったパスの奪い方が良かったです。

前半途中に相手はポジションを入れ替えててしまの左サイドからドリブルを中心に攻めてきました。

ひろととそうたを中心に相手の矢印の前に立ち粘り強く守備をしてくれたこと、たくやがプレスバックでカバーしてくれたおかげでペナルティーエリア内で良い形のシュートを打たせることなく安定して守れていました。

ペナルティーエリア外からのシュートはまったく怖くなかったし、GKのなぎも安定してシュートに反応して守れていました。

前半に失点をすることも覚悟していたので0-0で前半を終了できて本当に良かったし全員が良いプレーを続けてくれました。

前半の流れから考えると後半は攻撃の質を高めることで試合を優位に進められそうでした。

実際にこの試合はペナルティーエリア内まで相手を押し込みシュートに行く場面もあり、さらに後ろにこぼれてきたボールをはやとがミドルシュートでゴールを狙ったりとどこからでもシュートにいく姿勢がありました。

DFのそうたとかんたも相手のクリアボールをしっかりとはね返してくれました。

0-0で迎えた後半。

相手は2-3-2とシステムを変えて前からのプレスを強めてきました。

システム変更、選手交代、ポジションチェンジなどの変化は相手を知る大きな情報です。

こういう情報をいち早く頭に入れることで何をするべきか見えてきます。

今日の試合でどれだけ早く気づけたでしょうか?意識的に気づけるといいですね。

今日の相手は攻撃ではドリブルを中心に前に運んでいき、守備ではボール・人にどんどんプレスをかけていく特徴がありました。 

だからこそ前半最初になぎのパントキックで相手の背後も取れました。

相手はスペースと人を守るバランスを考えるよりはできるだけ早く人をつかまえる、ボールに寄せる守備をしてきました。

前半にはGKからのビルドアップでそうたが何回かつかまり良くない形でボールを奪われるシーンがありましたが、上手く相手を食いつかせてターンしてボールを運んだり、かんたにサイドチェンジできるシーンが増えて相手の突破が良くなりました。

ここにGKのなぎとボランチのはやとが繋がりボールを出し入れできるようになるともっと相手を揺さぶりサイドや最前線に優位な状態でボールを届けられるようになります。

そういうプレーは5月に入りこの試合や全日リーグに向けて取り組み始めていたので意図的にプレーできるようにこれからも継続が必要です。

後半にコーナーキックからヘディングでシュートを決められ先に失点しました。

試合全体を通してコーナーキックやフリーキックの守りはとても良かっただけにもったいなかったです。

失点シーンだけ相手をフリーにさせてしまったのでマークの確認は必ずしておきましょう。

相手をフリーにさせない、簡単にシュートさせないだけでも効果があります。

相手との体格や身長を考えて適切にマークを決めましょう。

コーナーキックの失点シーンはGKのなぎがパンチングに出られなかったことも原因の1つです。

手が使える分有利なので思い切ってボールを触りにいっても良かったかもしれません。

GKが出れなかった原因の1つが相手がGKにくっついて邪魔していたこともあります。

フィールドの選手がその相手選手を邪魔してGKが自由に動けるように相手をブロックすることも必要だったかもしれません。

セットプレーは課題の1つとなります。セットプレーの練習を増やしていきます。

失点後もいつも以上に崩れずプレーを続けていました。

次の1点を先に取り返し試合を振り出しに戻したら勝敗はまだまだ分からない内容でしたが、クリアミスを相手に拾われたところから失点して0-2。

自陣の真ん中で寄せられた相手を嫌がりとりあえず触ったボールを失ったところでのボールの失い方が良くなかったです。

相手に良い形でボールを繋がれこの試合唯一と言ってもいいくらいの綺麗なシュートで失点をしてしましました。

ボールの失い方は大事です。失い方が悪いと守備にも影響します。今回のように失点に繋がってしますのでチーム全体でボールを保持することと攻撃から守備の切り替えを意識し、すぐにボールを奪い返しにいけるようになりましょう。

0-2となりましたが最後まで集中力を切らさず戦い抜けたことは素晴らしかったです。

結果は残念でしたが良い姿を見れました!

防戦一方になることなくこちらからも相手にプレッシャーをかけて押し込むシーンがたくさんありました。

0-2で崩れず試合をフィニッシュしたことには成長を感じます。

試合後の選手たちの表情や様子からもこの試合は十分にチャンスがあり自分たちが勝って終わっていた可能性を感じられました。

だからこそ自分たちに足りていたところを感じつつ足りなかったところを痛感しているはずです。

この1試合がこれから自分たちに与える意味とこの試合から気づいたことや学びをしっかりと振り返りましょう。

日頃の練習や試合が今日の試合のような緊張感や強度でプレーすることが当たり前になった時にはすごく強くて良いチームになっているはずです。

それだけの可能性が皆にはあると信じています。

この試合の勝敗を分けた要因は2つ。

①1試合(40分)を通して試合の運び方と戦い方。

前半を終えるころには肩で息をして表情も余裕が見られませんでした。

それだけ前半からハイパワーな試合だったし、そのパワーで戦えていたことは素晴らしいです。

言い方を変えると余裕が残されていなかった。体力・ペース配分・メンタル。

「無理やー」などのネガティブな言葉に無意識に頭と体は引っ張られてしまいます。

「病は気から」と言いますよね。

気持ちは言葉に支配されてしまいます。

だからこそ「元気にやろー」「丁寧にプレーしよう」などポジティブな言葉や自分たちを良い方向に向ける言葉を出すことはとても効果があります。

また、自分の言葉を意識することで自分が弱気になっていることにも気づくことができると気持ちを変えることもできます。

嘘でも勘違いでもいいからポジティブな言葉を使うと勇気がわいてきます。

心の声も同じです。しんどい時こそ「まだまだこれから」と心の中でも言うことでパワーが出てきます。

目に見えない無意識な部分で相手に圧されていたところがあるかもしれません。

②個人戦術の差

相手はこれでもかというくらいにドリブルでこちらを揺さぶりゴールを目指してきました。

前に運ばれるとどうしても後ろに下がらないといけません。全体のラインを下げさせられたことで余計な体力を使い攻撃に余力が無くなったり、ゴールを目指す攻撃の部分を難しくしてしまいました。

簡単に飛び込まず中に入れさせず、中に来たらチャレンジ&カバーで上手く守っていましたが、攻撃に移る時のポジションがベストではなかったのかもしれません。

攻撃への準備のためにボールを保持する時間がもう少しあれば展開も変わっていたかもしれません。

相手の方がボールを持てた、時間を作れたというところの差が40分という時間の中でじわじわと効いて勝敗を分けたように感じます。

ドリブルとパスの価値は同じです。

ボールをキープする、運ぶ、繋ぐ。

1人でも、2人でも、3人でも、チームでも。

2失点目のシーンはまさにそう。ボールを蹴りキープできなかったところから相手の攻撃が始まりました。

他にもパスを受けて相手のプレスを強く受けてしますとドリブルができない、ボールを失う、パスを狙われて奪われるシーンが多くありました。

パスだけ、ドリブルだけと偏ることは良くないですが、どちらもできることは必要です。

パスもドリブルもあるから相手の守備は対応が1つ遅れます。

自分の強みを活かしつつ、活かすために特化した能力ではなく乗る欲を広げていきましょう。

練習でももっともっと激しくデュエルして自分たちのスキルや力を強く伸ばしていきましょう。

そこに判断のタイミングが合わさることが理想です。

今日の試合はこちらにも勝利の女神が微笑んでもおかしくなかったけど、敗因もある。

ただ、今後の課題も明確だったので本当に良い試合でした。

皆にはいくらでも変わる未来があるので今日の試合から何を気づき学び、どんなこれからに向けて意味があるのか振り返り整理することが必要です。

そして最初の1歩を踏み出しましょう。明日から簡単にできることから始めたらいいです。

「ローマは1日にしてならず」

大きなことを成し遂げるためには常に努力し続けることが必要です。

皆に勝った相手がどこまで勝ち進むか、AQUAチャレンジカップはどこのチームが優勝するか結果を見届けてください。

これは皆の成長のために必要なことであり責任です。

今日の結果を無かったことにしないように次に繋げるためにしっかりと見届けてください。

これからも全日リーグが続きます。

今は1次リーグですが地区予選を突破し中央大会に出場するためには代表決定トーナメントに残らなければなりません。

このトーナメント戦に進むためには2次リーグで上位に結果をのこさなければなりません。

1次リーグから2次リーグは全チームが進むので試合の勝負より内容が超大事です。

今日の試合みたいな内容の濃い試合を続けることで夏に向けて力がつきます。

夏に力を蓄えて代表決定トーナメントで最高の形で勝負できるように力を合わせて向かっていきましょう!

保護者の皆様、連日の試合の中応援ありがとうございました。

結果は残念でしたが選手たちはすごく良いプレーを魅せてくれました。

保護者の皆様にも感じてもらえたと思います。

試合後の子どもたちの表情や様子からも今日の結果はすごく堪えていました。

勝たせてあげられなかったことはコーチの責任です。

同じ悔しさを味わわないように明日から活動に取り組んでいきますのでこれからも温かく見守り応援をよろしくお願いします。

伊東